活動報告

2014年10月28日

北多摩ブロック活動報告北多摩ブロック 東久留米市歯と歯ぐきの市民健康フェスタ報告

平成261018日(土)東久留米市役所にて第21回歯と歯ぐきの市民健康フェスタ「口腔がん」ってどういう病気?~口の中にも癌はできます!その治療法と予防について~と題して 東京都保健医療公社多摩北部医療センター歯科口腔外科医長 潮田高志先生による講演が行われました。会員3名の参加がありました。市民も含め80名以上と大盛況でした。癌は人口10万人に対して男性214.0人 女性103.5人の割合である。癌の中でも13%が口腔癌である。口腔癌には舌癌・歯肉癌・口唇癌・口腔底癌・口蓋癌がある。日本では近年、口腔癌での死亡者が年間1000人となり、30年前と比べて約3倍になっている。欧米より死亡率は増加傾向がみられる。特に舌癌は、口腔癌の中でも58.0%と発生率が高くなっている。ほとんどが舌の側面や裏側に発生し、表面は赤色のものと白色のものがあり凹凸している。78割で歯科医がみつけている。癌ではないが将来癌になりやすいとされる、白板症(白いもの)は510%、紅板症(赤色のもの)は50%前後癌になりやすい。進行して口腔癌は転移する。首のリンパ節より臓器や脳に転移する。口腔癌の腫瘍の診断は難しく検査により判定されることが多い。治療には手術療法・化学療法・放射線療法があるが、それよりも口腔癌にならないよう予防をすることが大切である。口の中の状態を良くし、飲酒、喫煙に気をつける。特に最大の危険因子は喫煙である。一番の策は定期的な歯科受診が大事であり、多くの口腔癌は歯科医師により発見されている。日頃から定期健診をしていると些細な変化により早期発見につながる。また、自分自身で見ることで、舌や口の中の正常な状態を知り、変化がわかる。日頃のチェックが必要である。口腔癌で手術した人の希望は「早く食べたい」だといわれる。身体の健康も大切であるが、口の健康も大切である。     (青木 記)

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