活動報告

2020年2月19日

西北ブロック活動報告西北ブロック 2019年度ブロック勉強会報告

令和2年2月16日(日)10:00-12:00 東京歯科衛生専門学校において、西北ブロック勉強会を開催しました。講師は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 う蝕制御学分野 助教 保坂啓一先生です。「最新MI保存修復治療2020」-アナログもデジタルも、ダイレクトもインダイレクトも取り混ぜ、MIDを達成するための方策-と題して、最新の審美修復治療をご紹介頂きました。
 修復の知識と技術を生かし、最小限の侵襲で、患者さまを笑顔へ導いてゆきます。どうしてこんなに治療がきれいなのだろうかと見ていくと、科学的根拠に基づいています。ダイレクト(直接法)とインダイレクト(間接法)では、ダイレクトの方が接着するとのお話でしたが、そうかな?と思いながら聞いていました。口腔内はどれだけ十分に乾燥したとしても唾液や呼気が接着阻害となります。どの症例も事前にきれいに歯肉圧排し、ラバーダム防湿が行われていて納得!です。また、解剖学的形態に基づき歯に豊隆を付与し、仕上げ研磨は品質にこだわったディスクで、知識と技術を駆使し手抜きなく研磨することで、びっくりするほど光沢を帯びています。そして、圧巻なのは、高齢者の咬合高径の低下とTooth Wear(酸蝕症、摩耗性、咬耗症、アブフラクション)による歯のすり減りを、ターナーの分類で診断し、デジタル(生体情報をコンピューターに読み込ませる)で理想の口腔を再現させ、患者さまにシュミレーション像として提示します。患者さまは治療のゴールを確認していますから、安心して治療を受けることができます。患者さまが治療前の不安な表情から、治療後は笑顔に変わるであろうと想像がつきます。症例すべてに感動している間に、2時間の講演が終わりました。
 参加者は歯科医師、歯科衛生士15名と、こじんまりとした開催ながら、保坂先生の手抜きのないご講演、出し惜しみのない知識の教授と、そのレベルの高さに感動しました。多くの皆様にこの素晴らしいご講演をお届けしたいと思い、次年度も保坂先生に勉強会講師をお願いしたいと思っています。みなさまのご参加をお待ちしております。




活動報告 一覧